ADCメインのLoL独り言

League of Legends のしがないADCメインが細々と書きます

Worlds 2016 Best4 Teams SKTelecom T1 VS ROX Tigers

WCS 2016も残すところ4チーム、残り3試合となりました。今年の頂点に輝くのは一体どのチームか。三度目の栄冠を狙うSKTとSKTに辛酸を舐めさせられ続けてきたROXについて詳しく見ていきます。

 

◎SKTelecom T1(GroupB 1st)

Group Stage 5-1(C9 2-0,IM 2-0,FW1-1)

Knockout Stage Quarterfinals vs Royal Never Give Up 3-1

 

注目選手とPick

Faker - Varus,Syndra

どちらもグループステージ・ノックアウトステージ共に一度ずつpickされている。Syndraはなんとここまでの64試合中62試合でP/Bされている非常に強力なpickなので不思議ではない。しかしFakerはもともとSoloQ Kingであり、Syndraは常にSoloQでは強力なpickであるためアサシンを得意とする彼には珍しいmage系の持ちchampであるためSKTはSyndraがオープンだった場合必ず最初に取り、どちらも勝利している。

Varusは5回pickされているがそのうち2回はFakerによるものだ。そして2勝している。最初に見せたIM戦ではDukeのJayce,BangのCaitlynと共にPokeでsiegeしていく試合展開が見られた。次のQFにおける対RNG2戦目ではKennenやZacといった強力なAP主体の前衛に合わせる形でpickされている。第一試合を安定的な構成同士で戦い勝利したRNGはこの試合で流れを崩されてそのまま負けてしまった。FakerのChampionプールの広さにより構成を大きく変えたことが勝因となったといえる。

彼はこれまでもMaster YiやOlafをmidで使用するなど非常に奇抜なpickを見せており、底知れないChampionプールにはまだ秘策が眠っていそうだ。

 

Bengi/Blank - Olaf/Lee Sin

これまでの10試合でSKTのJungleはOlafが大きな割合を占めている。(Olaf4Lee2Elise2Nid1Zac1)

そのうちBengiはグループステージ最初のC9戦と最後のFW戦、そしてQF初戦に登場したがElise,Olaf,Leeとまとまりのないpickだ。一方BlankはOlafを3試合にその他得意のNidalee、隠し玉のZacなどを用意していた。準決勝の相手ROXのJungler Peanutは非常に早い試合展開を得意としており、リアクションで競り勝つBengiのスタイルでは追いつけないと予想されるためBlankをスターター起用するだろう。現状世界最高の攻撃的JunglerであるPeanutにBlankはどれだけ対抗できるかが勝負の分かれ目になると思われる。

 

 

 

◎ROX Tigers(GroupA 1st)

Group Stage 5-2(タイブレーク勝利,ANX 2-1,CLG 1-1,G2 2-0)

Knockout Stage Quarterfinals vs EDward Gaming 3-1

 

注目選手とPick

Peanut - LeeSin/Elise

Peanutが現在世界最高のJunglerの一人であることは疑いようもない。プロとしてのキャリアはほぼ今年からであるにも関わらず瞬く間にROXの世界最高峰のチームとしての実力と実績の中心となった。

2016年前半のKindred/Graves/Nidaleeらが席巻したCarry Jungleメタを得意とし、現在のWorldsのメタもJungleから試合が作られていくタイプのため彼には追い風となっている。しかし彼の最大の長所はそれだけではなく、メタに対して柔軟に対応できる点だ。

同じくKindredやNidaleeを得意とし頭角を表したSKTのBlankは反面EliseやLeesinなどの扱いには少々不安が残る。しかしPeanutはこれらのChampionも完璧に使いこなせている。春から確実に成長しているのが見て取れる。

今大会において特筆すべきはここまでJungle Pick率1位のOlafを1度しか使用していない点だ。Olafの特徴はピックアップされづらく安定的であることだが、彼は安定を求めていない。LeeSinやEliseで積極的に敵チームに圧力をかけるプレイが彼の信条であり、それが世界最高のJunglerたる所以だ。

 

PraY - Ezreal

ここまでの試合で彼はCaitlynやJhinを多くPickしている。今大会ADCの中心的なメタであり安定的だ。しかし彼はディフェンシブ指向の韓国ADCの中でもひと際目立つCarryタイプのADCだ。本来はLucianはEzrealを得意としている。今大会ではメタから少しはずれているためあまり見られないが、ANX戦ではLucianとEzrealが登場し彼らしいアグレッシブなプレイが見られた。現在のメタと作戦上JungleのPeanutがbotに圧力をかけるシーンはあまりないため彼が中心となってCarryする様子は今後も見られないかもしれないが、彼が伸び伸びと戦える環境が整えばその時PraYと戦えるADCは世界にほとんどいないだろう。

 

 

 

ざっとですが書いてみました。SSG H2Kについてはまた次回。