ADCメインのLoL独り言

League of Legends のしがないADCメインが細々と書きます

ショットコールと当たり方について

 ブログではお久しぶりです。星屑です。

 

 今回はおそらくシルバーやブロンズ帯の人々、場合によってはゴールド以上でも分かっていない人が多数いると思われる集団戦へのスムーズな入り方、所謂当たり方について少しメモ書き的に解説しようと思います。

 

 esports公式動画としてシリーズ化されている「The Breakdown」という動画が今回の趣旨に合っているので是非確認してみてください。集団戦が始まる要素や集団戦中の展開について詳しく解説されています。

 

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 英語が苦手でもかなり図解が詳しいのでわかるとは思いますが、一応日本語の動画も翻訳で出始めています。

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 このシリーズを紹介して後は見てくださいと言えばだいたいわかってはもらえると思うのですが、一応簡単に解説します笑

 

 

集団戦を始めるための前提

 まず集団戦とは、何のために行うのでしょうか?何を言っているんだと思うかもしれませんが、今一度確認してみます。まず究極的には試合に勝利するためです。これは当たり前ですね。

 集団戦一つ勝てば試合に勝利できるというのなら苦労しない話ですので、つまり一つ一つの集団戦には試合に勝つために必要な有利を取るという目的があるのです。それは単純に相手チームを全滅させることによる大幅な有利から、相手の一人を落とすことによって小さなリードを作ることまで様々な意味があります。

 まず、その時集団戦をすることでどんな有利を得たいのかを知る必要があります。例えばバロン獲得という有利を得るために相手のサポートをキャッチして倒す、というような考え方です。相手は一人人数が少なくなるためバロンへのアプローチが難しくなりますし、またサポートが落ちたことによって視界にも差が生まれます。

 

集団戦を始めるときの導入

 上述のような考えの元でまず誰を何人落とすのかという動機付けができます。

 集団戦を行う上で次に考えるべきなのは敵味方双方のダメージ源は誰かという問題です。先ほどの例のように一人キャッチすれば有利に繋がる状況ももちろんありますが、単純に5人vs5人でぶつかり合うときはこれを理解していなければ必ず負けます。これには様々なパターンがあります。

 ここでは大きく分けて敵の前衛・後衛、味方の前衛・後衛という四種類のポジションがあり、敵前衛は味方後衛に、敵後衛は味方前衛に仕掛けると前提を簡略化して考えるとしましょう。

 

 この場合敵前衛に味方後衛が勝てる(受け流せる)のか、味方前衛は敵後衛に勝てる(抑え込める)のかをアイテムやレベルなどの状態から考えます。これはそう難しく考えるべきことではなく、一度でも小競り合いが起きればだいたい誰が強いのか、ということはわかります。

 集団戦中のダメージはもちろん、終了後に生き残ってるのもキャリーであるほうがオブジェクトに繋がりやすいので集団戦の中で最も意識すべきなのは如何に味方キャリーを生かし敵キャリーを落とすかという点になります。自分がキャリーをプレイしている場合は当然のことですが、タンクをプレイしていると見落としがちな考えになります。

 

集団戦を始めるためのスキル

 誰を狙うのか、という情報をあらかじめ把握したとしましょう。そこからどのように始めるかが最も難しい点ではあります。とはいえイニシエート(集団戦を始めるスキル)には様々な種類があるのでここでは最も基本的な範囲CCに関して主に取り上げます。

 

 例えば、試合終盤で敵味方共にフルビルド、ミニオンプッシュ状況も五分でオブジェクト差もなしの上でmidの5v5の睨み合いという限りなく簡略化した状況を想定します。

 

 この時敵は当然味方のCCを警戒します。例えばアッシュのultのような長射程のスタンやナミのultのような範囲打ち上げなどは発生も遅く警戒している相手にはなかなか当たりません。

 ここで自分がマルファイトを使用しているとします。マルファイトのultは発生が早く効果距離も長い範囲打ち上げとLoLでもトップクラスの優秀なイニシエートスキルです。しかし当然相手もマルファイトの脅威を知っているためタンクを前方に配置し中々キャリーは前に出てきません。

 この時焦ってタンクに対してイニシエートしたとしましょう。すると自分は味方に対して孤立することになり敵キャリーから集中砲火を受けてしまいます。仮に味方がフォローアップしたとしても有力なイニシエートスキルをタンクに吐いた時点で不利を背負うことになるため状況は間違いなく厳しくなります。そのまま相手のタンクが逆に味方キャリーにイニシエートを仕掛け戦線崩壊、というのはよくある話でしょう。

 話を戻して睨み合いの状態だとしますが、このとき徐々に相手キャリーがミニオン処理などのため前進気味になっているとします。するとフラッシュ+ultでキャリーを打ち上げるチャンスが一瞬でも来るかもしれません。その時が、迷わずにイニシエートするときです。当たるべき相手に対して確実に仕留める目算が立った時に初めて、集団戦は有利に開始するのです。

 

 

 よくこのような状況を理解しているプレイヤーが理解していない味方に対して今!というような声をかけることがありますがこのゲームにおいてそのチャンスは本当に一瞬です。なので、言ったときにはすでにチャンスが終わっていることも多いのです。

 

 こういった状況を改善するのがVC(ボイスチャット)におけるショットコールという技術になります。試合中に敵味方の位置を把握し、視界状況を伝え、最適なオブジェクト交換や集団戦へのアプローチを味方に号令するという行為です。これを行うにはゲームへの理解度と対応力が必要です。プロシーンでは主にジャングルかサポートが担当します。これをショットコーラーと言います。サッカーでいうキャプテンみたいなものなので、監督やコーチとはまた別物です。

 

 

集団戦を始める要因や集団戦中の経過などは千差万別ですが、ある程度の傾向はあります。その傾向を方程式と考えるようにして様々な状況に応用できるようになれば適切なコールができるようになるでしょう。