ADCメインのLoL独り言

League of Legends のしがないADCメインが細々と書きます

何故LPLは最強地域になり、LCKは陥落したのか

簡単に表現すれば

 

「ゲームが進化し続けているから」

 

の一言で済む。

 

まずLPLはミクロ重視のソロキューの上位プレイヤーがそのままプロになって戦うリーグだ。

対してLCKはソロキューはもちろんミクロ重視だがプロになると一変してどんなにハンドスキルがあってもマクロ理解がないとなんの役にも立たないというリーグの特徴がある。

 

これを前提に詳しく分析していく。

 

1.昔と今のチャンピオンの違い

 

LoLはリリースから10年経ったゲームだが、過去に出たチャンピオンがお蔵入りになったりすることはない。リワークされて新しくなることはあるが、10年間ほとんど変わっていないチャンピオンも普通に存在する。

カードゲームで言うスタン落ちみたいな制度がないので、10年前のチャンピオンと最新のチャンピオンがレーンで1v1することもある。

 

具体的に昔と今で何が違うのかと言うとチャンピオン操作を極めて得られるリターンが全然違う。

例えばガレンは10年前にリリースされたチャンピオンで多少リワークはされているがスキルの内容などはほとんど変わっていない。

操作は非常にシンプルで少し練習すれば最高パフォーマンスを出せるので通常のランク帯では珍しくないピックだが、プロシーンにはほぼ登場しない。

 

これは膨大な時間真剣に練習に取り組むことができるプロにとっては時間をかけてもすぐに頭打ちになるガレンのようなチャンピオンよりももっと難しくもっと大きなリターンを得られるチャンピオンが優先されるからだ。

 

つまり、ゲームがリリースされた頃は操作がシンプルで分かりやすいチャンピオンばかりだったが、時間が経つにつれゲームは複雑化し、プレイヤーは操作に習熟し、新しいチャンピオンの難易度もどんどん上がっているということだ。そうしなければ色々なゲームが登場する競争激しい業界で人を引き止められない。難しくトリッキーで、リターンの大きいチャンピオンばかりが際限なく増えていく。

(今ガレンとかアニーみたいなスキルセットの新チャンピオンが出ても誰もプレイしないだろう)

 

ここで話をLPLとLCKの関係性に戻す。

5,6年前のまさに韓国全盛期はチャンピオンの操作難度が今に比べてかなり低く、操作をたくさん練習しても頭打ちが早く、できることの限界が低かった。

するとプレイヤー個人のハンドスキルでは差がつかないので、マクロ理解に圧倒的な差がある韓国が1強になっていたのだ。

 

逆に近年、操作が複雑でマスターが難しいが上手く扱えれば明確に大きな有利を取れるチャンピオンが増えてきたことでハンドスキルの差が勝敗に直結する試合が徐々に増えてきた。そして2018年にMSIとWCSを中国が勝った時に、マクロが全ての時代が終わりプレイヤーのハンドスキルが物を言う中国頂点の時代が始まった。

(人口が多い中国サーバーは若いタレントも多く、プロになってもソロキューと同じ方向性の努力を続ければよく、マクロをそれほど重視しなくてよいこともLPLに追い風と言える)

 

よって(もちろんLCKプロのハンドスキルがLPLに著しく劣るわけではないが)これまでマクロに頼ってきた韓国は追いすがることができなくなってしまったのだ。

 

2.ロールの価値の変化

 

1で述べたことに通ずる点も多々あるが、登場するチャンピオンやゲームシステムの変化で所謂メタが変わりキーマンとなるロールが変わることはよくある話だ。

ただこれまでのプロシーン10年を長い目で見るとある変化があることがわかる。

 

プロシーン黎明期のSeason2Worldsに優勝したTaipei Assassins(以下TPA)は一貫したチームとしてのゲームプランを持って成功した初のチームと言える。

彼らはADCを残り4人でサポートするワンマンキャリーコンプを世界中に知らしめた功績を持つ。

(TPAスキンはシェン、ムンド、オリアナ、エズリアル、ヌヌだがエズリアルだけがダメージを出せるのがよくわかる象徴的な構成だ)

 

続くSeason3には未だに世界最高ADCと言われるUzi率いるRoyalがWorlds決勝まで残った。この頃、1で言及した通りチャンピオンのパワーにそれほど差がない時代なので最終的にAAという確実なダメージリソースで戦うADCがゲームをキャリーする存在だった(故にADCはアタックダメージ"キャリー"なのだ)。

そしてそのRoyalを破って優勝したのがSKT T1。BengiとPoohmandu、jgとsupがゲームを支配しUziを育てさせずに完封した戦術は次の大きな転換点だ。

 

それ以来、jgとsupが視界コントロールやオブジェクトコントロールのノウハウでゲームをキャリーする韓国1強時代が訪れた。韓国のjgとsupは常に異常なコントロール力を持っており、BengiやMata、Scoreなどが代表的だが、マクロノウハウを持った韓国人は世界中にレンタルされていく今の国際的な移籍メタが出来上がった。これは2018年にjgの視界アイテムとサイトストーンが削除されるまで続くことになった。

 

ここで2020年Worldsの出場チームの傾向などを見てみよう。

覇権地域中国は分かりやすくtopとmidに強力なレーナーを置き、jgにも攻撃的なスタイルを試合中続けられるポテンシャルのある選手がメタを支配している。特にjgは顕著で韓国が誇る視界コントロールで有利を作るjgは最早今のプロシーンで勝つことはできないだろう。

LPLから出場チームのjg(TES Karsa、JDG Kanavi、SN SofM、LGD Peanut)は全員超攻撃的なスタイルで知られる。ただし半分が韓国人なのは韓国のタレントも枯れているわけではないという不幸中の幸いかもしれない。残りの二人も中国人選手ではないので、中国としてはjgプレイヤーの成長は今後の課題かもしれない。

 

3.botレーンの価値の喪失

 

一方でbotレーンはほとんど重要視されていないのが現状だ。17年のアーデントセンサーメタ以来、プロシーンではADCが明確にゲームをキャリーするメタは来ていない。

ADCが何故重要視されないかと言えば、以下の理由がある。

 

①追加される新チャンピオンの違い

②視界が以前に比べ取りづらくなったこと

③求められるダメージの出し方の特徴

 

①は、1.でも述べたようにtopやmidには操作が難しい反面リターンの大きなチャンピオンが高頻度で追加されている。ADCの視点で言えば、遠距離からCCが飛んできたり(ゾーイやリリアなど)、射程外から急接近するスキルがあったり(カミールなど)、最前線からのローリスクの離脱ができる(エコーやヨネなど)といったようにADCの対処に限界があるスキルを持ったチャンピオンが多数登場している。

かつてCCといえばアリスターやアニーのように射程内に入りさえしなければいくらでも対処ができるものがほとんどだったが、今やADCの攻撃範囲をはるかに超える位置からワンショットされることも珍しくない。ソロキューはもちろんプロシーンですら全く油断していなくても一瞬で消し飛ばされてしまうことがあるくらいだ。

 

②は2.でも述べたが視界を取る手段が減ったため、純粋に安全に行動をすることが難しくなった。強力なキャッチスキルを持つチャンピオンが1体いるだけでADCはタワーの周辺から動けなくなってしまう。故に、ADCは自衛能力が高いorレーンをドミネートできるのどちらかの機能が備わっていない限り特定のチャンピオン以外がピックされることがなくなってしまっている。

 

③はADCの根本としてAAでダメージを出すというものがある。新チャンピオンは複雑でユニークなスキルを持っているが、ADCは最終的にはAAでダメージを出している。今やAAでダメージを出すというプロトタイプな戦い方よりもはるかに大ダメージが出せるスキルファイターが出てきてしまっている。

つまりADCは時代に取り残された存在なのだ。そして、その隣にいるsupも視界コントロールが以前より制限されている分ADCを介護するのが主目的になってくる。LCKチームはチームの力をバランスよく配分する運営が多いので、botレーンとそれ以外の価値の差をロースターやB/Pに反映できていない結果、LPLに歯が立たなくなったとも言えるだろう。

もちろんtopmidjgが強いチーム同士があたればbotレーンが強いほうが有利に決まっているので全く無意味なわけではないが、少なくとも今夏の4大リーグの結果は如実にソロレーンの筋力とjgの攻撃力を反映している。

 

 

以上がゲームシステムやデザイン面の変更以外の側面からも考察したメモ書きだ。

 

今回のWorldsではLPL地域以外のチームがどれだけ食らいつくことができるかが見どころの一つだと思うが、優勝争いに絡むといわれているDWGやG2はいずれもLPLチームに似た強みを持っている(topmidjgラインが超攻撃的)。個人的にはTES JDG DWG G2のどこかが優勝すると思うが、開幕が楽しみだ。

1.SK Telecom T1

 

最早説明不要。

2015SKTに迫る完成度の高いロースター。Clidは常に試合をキャリーしているし、Khanもキャリア最高の出来と言っていい。Effortに波があるのが不安要素だが、ビッグプレイも連発しているので期待値は高い。むしろ今のところFakerが一番不安要素かも。

大舞台やBo5にも非常に強いチームだが、相手も同じなのでハイレベルな戦いになりそう。

 

top:Khan

キャリータイプのファイターが得意だが、topのメタによってタンクやユーティリティもピックできる。ただ、今大会のメタは非常に追い風で、アカリやレネクトンでバックラインを壊す動きや、クインやフィオラでスプリットするスタイルも出している。10試合で8チャンピオン使っている広いプールも注目。

 

jg:Clid

ゲームメイク能力は今世界一と言ってもいいかもしれない。メタチャンピオンがそのまま得意チャンピオンだが、終盤になるにつれ影響力が減っていくリーシンやエリスでも腐らず一定以上の仕事ができるのが最大の強み。対面となるJankosもスタイルは似ているので、純粋に力比べになりそう。

 

mid:Faker

今大会も様々なピックを出している。Fakerは大事なときに突然覚醒するタイプなのでここまで不調気味とはいえ重要なシーンではチームを救うプレイが出ると思う。ライズは両チームからBANされる可能性が高いので出てこさそうだが、ここまで出ていない非メタチャンピオンが出てくる可能性も十分ある。

 

adc:Teddy

adcの選択肢が極端に狭い中で10試合で7チャンピオンをプレイしている。QFで見せたドレイブンはもう出てこなさそうだが、Perkzの対面なのでケイルやヤスオなどもまだ可能性はある。2nd tierのエズリアルも得意なので相手はかなりドラフトに気を遣うだろう。

 

sup:Effort

急にチームから浮いて雑魚死したりすることは未だにあるが、乗れているときのパフォーマンスはすごい。大舞台の経験は少ないので緊張してコケさえしなければ穴になるようなことはないと思う。

 

2.G2 Esports

 

LEC1stシード。LEC春夏連覇、現MSI王者。史上初のグランドスラム(地域リーグ連覇+国際大会2冠)を狙う。

 

チームスタイルは筋肉で押し切るタイプ。似たタイプのDWGを一蹴している。メンバーも経験豊富でBo5も非常に強い。 

top:Wunder

他のレーンがなにかと話題になりがちなので影が薄いが、実のところG2の屋台骨はこいつ。Wunderが上手くプレイできないと、G2はずるずると負けてしまう傾向がある。

得意のジェイスやライズを好んで出しているが、チーム構成によってオーンやヨリックなどオフメタも出せる。

 

jg:Jankos

1st Blood Kingと呼ばれるくらいファーストブラッド関与率が高い。メタチャンピオンは上手く使いこなしているが、ミクロではClidが競り勝つだろう。マクロで出し抜くチャンスも相当少ないが、jg差がそのまま試合の勝敗になってしまう現メタでは何かしらの突破口を開く必要がありそう。

 

mid:Caps

ミクロがすごい典型的なEU mid。メイジからアサシンなどの定番ピック以外にもオフメタも色々出すプールの広さは相手にとって脅威。今大会もシンドラやライズのほか、ヤスオやレネクトンなども使っておりチーム構成に合わせた柔軟なピックができる。Wunderとのフレックスもあるのでドラフトは慎重にならざるを得ないだろう。

 

adc:Perkz

midをCapsに譲ってadcに転換したがひたすらに上手い。もともとmidレーナーで上手かっただけにmidで見られるチャンピオンを出しまくることでも知られている。今大会でもオリアナとゾーイを出している。シンドラも得意としているのでCapsとフレックスで出てくる可能性は高い。普通のadcを使った試合は今のところ全勝なのでadcも普通に上手い。

 

sup:Mikyx

パッとしないときととんでもないプレイが出るときの差が大きすぎる典型的なEU Sup。Perkzの破天荒なプレイに柔軟に合わせられるのはすごいが、一人で急に浮いて死ぬこともある。手首の怪我に悩まされているらしい。今大会のメタであるノーチラスよりもラカンを優先しているが、4回中Perkzがザヤを選んだときに3度ピックしておりザヤラカンをかなり重視していることがわかる。

 

総評:筋肉で押しつぶすタイプのG2に対してマクロで試合を支配するSKTが迎え撃つ形になる。同じタイプのDWGを真っ向勝負で叩き潰したG2だが、SKTもDWGにはBo5で負けたことがない。SKTはもともと筋肉タイプのチームには強いし、かなり仕上がっているので贔屓目を抜いてもややSKT優勢に思える。

鍵になるのはtopの趨勢と思われる。midbotのポテンシャルはほぼ同等と言っていいので、topがどちらに傾くかが重要で、結局jgがどれだけ上手く動けるかにかかっている。そういう意味では、Clidのほうがアドバンテージを取れるだろう。

Worlds2019 SF iG vs FPX

1.invictus Gaming

 

前年度世界王者。今年のMSIはTLに負けベスト4。その後サマーは調子を落としなんとか3rdシードでWorlds入り。

topとmidが大きな影響力を持つチームで、TheShyとRookieを軸にチームは回っている。そこに去年MVPのNingを加えてマップ上側から壊していき、botは五分以上に抑えるのが基本的なスタイル。

 

Ningがサマー途中からLeyanにスターターを奪われつつあったが、GS2週目から復帰し勝利に貢献している。恐らくこの後Leyanに代わることはない。

 

top:TheShy

キャリータイプのチャンピオンがとにかく得意。なんでもこなすが特にフィオラが好き。展開次第ではフィオラが出てくることも十分考えられる。MSIでTLがTheshy潰しをして以来LPLでも狙われまくってFakerみたいになっているが、それでもアウトプレイを連発している。対面のGimgoonは耐えるレーニングを得意とするのでNingとどれだけ連携して壊せるかは見所。

 

jg:Ning

調子は上がってきている。今大会メタのチャンピオンはすべて得意なのも追い風。上述の通りTheshyをいかに運転手にできるかが勝敗を分けそう。

 

mid:Rookie

KR出身のmidの中でも特にミクロの完成度が高い。純粋なミクロは今世界一かもしれない。どんなチャンピオンも器用にこなし、必ず役割を果たしている。Theshyと違うのは腐らないことで、潰そうとしてもちゃんと仕事をするので対面するチームはRookieを潰す作戦は立てない。真のラスボス。

 

adc:Jackey Love

バス乗り野郎。お得意のカイサがメタでノリノリだが、やっぱり謎死は健在。今大会ではエズやシンドラも出しているが、本当にただバスに乗っているだけだった。

 

sup:Baolan

去年はかなりうまかったが今年はごく普通のsupで存在感があまりない。JLと一緒に雑魚死することもある。去年はJLの首輪になっていたのに今年は逆に自分が首輪をかけられている。10試合で6champ出しておりプールは広い。どうもモルガナを気に入っているらしい。JLの首輪対策かもしれない。

 

2.FunPlus Phoenix

 

LPL1stシード。春夏のレギュラーシーズンで1位通過し、夏はRNGを下して優勝している。TianとDoinbが加入してから爆発した。

グループステージではいきなり台湾に負けておや?となったがしっかり1位通過しFNCも一蹴した。

iGとスタイルは似ているが、どちらかといえばDoinbの負担が大きく、topのGimgoonは縁の下タイプ。adcが不安定なのも似ているが、supは大きく差がある。

 

top:Gimgoon

プロ歴は長いが、今まで表には出てこなかった。LCKではサブ経験しかないのでLPLでの活動がほとんど。

GPをかなり得意としていて春夏どちらも80%以上の勝率を上げている。今大会ではチーム方針に合わせレネクトンを多くピックしているが、堅実にプレイしている様子が見られた。

 

jg:Tian

今のLPLのジャングラーでは最も才能が有って上手いと個人的には思う。去年のNingに迫るパフォーマンスを出している。LPLが好きなオラフよりも今大会のメタであるグラガスやエリスを得意としているのも追い風。現時点ではグラガスは4戦全勝している。

 

mid:Doinb

LPLからキャリアを始めていてGimgoonと同じくらいプロ歴は長い。マルファイトmidを出すなど独創的なピックが持ち味。LPLでもノーチラスmidを使っていた。だが普通のピックをしても弱いわけではなく、特に得意なライズは今のところ1敗しかしていない。

 

adc:Lwx

やるときはハチャメチャにキャリーするが、かなり不安定で突然カイサで前ブリンクするなどJL感がある。ヴァルスを好んで使うことで有名で今大会も3試合出して負けなし。チーム方針でサポーティブを選ばされている面もあるかもしれないが、JLよりも常識はありそう。

 

sup:Crisp

今世界で一番うまいsupは誰かと言われたらDWGのBerylかこいつだと思う。エンゲージサポートが非常に得意なのでメタも追い風。Lwxをうまくコントロールしながら集団戦でもビッグプレイはかなり決めている。セットアップも非常に上手い。なんで上手いsupのadcはヤバイやつばっかりなんだろう。

 

総評:チームスタイルは似ている。iGはTheshyをいかに乗り切らせるかが勝負のカギになるのでいつも通りTheshyを中心にしたB/Pをすると思われる。一方FPXは逆にGimgoonがTheshyをかわし、DoinbがRookieをしっかりと抑え、botから有利を作っていけると理想的な試合展開になると思われる。

ちなみに両者のサマーの直接対決は2-1でiGが逆転勝ちしている。iGが勝った試合はTheshyがキャリーしまくっている。

 

SKTG2は明日

Worlds 2019 SF前 メタ概況

SF前にメタまとめ。ほぼ自分用です。

 

☆Bans

 

QFまでで66試合行われたがパンテオンは全試合BAN。そのうち58試合で赤サイドの1stでバンされている。後述する現在のtopレーンに求められる役割を大きく満たす上に、jgにもmidにも出せるフレックス差からブルーに1stピックされることをすべてのチームが嫌がっている。2ndフェーズまで漏れたことは未だ1度もない。

Banランキングでは2位にキヤナが入っている。これもjgとmidがフレックスでき、パフォーマンスが高いため。ただし登場した試合の勝率は50%。

 

☆メタ常連Pick

 

Top:GP、レネクトン、ジェイス

jg:リーシン、グラガス、エリス

mid:ライズ、アカリ、ケイル、ルブラン、シンドラ

adc:カイサ、ザヤ

sup:ノーチラス、ラカン、レオナ、スレッシュ

 

Top:

GPが22試合と1/3の試合で登場。主にジェイスやケイル、アカリといったフレックス先出しに対し安全なレーニングをできることや、ultで小規模戦を援護できるため序中盤にフォーカスしたチーム構成にするときにはよくピックされる。また、先出ししても安定なので1stピックフェーズで登場することも多い。

次点にレネクトンがあり、非常に多く先出しされている。ケイルやジェイスなどに対し序盤ドミネートできるため。ただしバン率もパンテオン、キヤナに次いで高い。

それ以下にはジェイス、ケイル、ブラッド、アカリが続く。SFに出ているプレイヤーは特にTheshyとKhanがスプリッターが得意なのでフィオラの登場回数が増える可能性はある。

 

jg:ピック率トップの3人がマストのメタ。CCを持ち序盤から盤面を動かすタイプが好まれている。今回のworldsはかなりjg差が出るので、序盤から試合をコントロールできるこの3人が強い。これ以外だとレクサイとJ4が2nd tierとして登場することが多い。

 

mid:ライズがピック率1位。今大会のmidはどちらかといえばサポーティブな動きを求められていて、ライズのプッシュ力やスケーリングが評価されている。その他アカリ、ルブラン、シンドラなどお馴染みのmidが多く出てきている。ケイルがmidに出てくるのもサポーティブ&スケーリングタイプだから。

 

adc:カイサ・ザヤ以外はあり得ないレベル。プッシュが早く自衛能力が高いチャンプ以外は人権がない。つまりこの二人以外いない。2nd tierにエズがいるが、まさに2nd tierなのでこの二人には全然勝てない。

あまりにもbotのスキル差がある場合はハイマー、シンドラなどでお茶を濁す光景も見られるが、SF以降はほぼないと思う。

 

sup:今大会一番重要かもしれないロール。ノーチラス、ラカン、レオナ、スレッシュ、アリスターとエンゲージやピックアップに強いタンクばかり出てきている。

ラカンはザヤとのコンビかコンビにならないように取るのがほとんどで、盤面に片方しかいない試合はこれまで2試合しかない。

ラカン以外はタンクエンゲージャーで、特に対象指定ultのあるノーチラスが好まれている。ほかの3人もザヤカイサしかほぼ出ないbotに対しては影響力は少し落ちるが、より集団戦にフォーカスしたチーム構成であればノーチラス以上の成果が出せる。

supがピールしないメタなので、adcがザヤカイサだけになってしまっているという一因でもある。

 

次回iGvsFPX見どころ解説

初心者がLoLを楽しむための7つの心得

こんにちは。星屑です('ω')

 プレシーズンになり、経験値テーブルの最適化、ルーンの一律無料化によって新規プレイヤーの参加は増えるのではないかと思い、今回は初心者向けの記事を書きます。

 

 最初に断っておきますが、ゲームのルールやテクニックについての話はしません。今回はあくまでも「心得」の話だと思ってください。

 

1.自分の気に入った1つのチャンピオンをプレイする

 まず、このゲームには100体を優に超えるチャンピオンがおり、その数は増え続けています。スキルは各チャンピオンにつき5個あるので500以上のスキルが存在することになりますし、それを全て最初から覚えるのは不可能です。

 どうせ味方が使うチャンピオンも敵が使うチャンピオンもよくわからないのであれば、せめて最初に自分が使うチャンピオンくらいは完璧に理解しましょう。

 1体のチャンピオンを使い続けることはゲームに慣れる第一歩です。

 

 ただ他人に勧められたチャンピオンはあまりオススメしません。あくまでゲームなので、自分が使って楽しいものを選ぶべきです。スキルが面白そうとか、操作がわかりやすいとか、なんならかっこいいとかかわいいとかそんな理由でもいいので自分に愛着の湧くチャンピオンを一つ選びましょう。

 

 余談ですが、私が最初にプレイしたチャンピオンはアッシュで、今でも得意チャンピオンの1人です('ω')

 

2.アイテムBuildはネットで検索

 チャンピオンと同様にアイテムも無数に存在します。これもすぐに効果やスキルを覚えるのは無理です。このゲームの面白い点はアイテム次第で同じチャンピオンであってもダメージ一極にすることも、タンクにすることもできるというところです。

 

 初めは状況次第でアイテムを変えることはおろか、自分の使っているチャンピオンに最適で一般的なBuildすらわからないと思います。幸いこのゲームは世界で一番遊ばれているゲームなので、データは無数にあります。プロが使ったBuildを閲覧できるサイトや、日本語のサイトもあります。ただ、それがネタ要素のあるBuildである可能性はないとは言えません。信頼できるソース(周囲のプレイヤーなど)を確認してからプレイしたほうがよいでしょう。

 

3.気になったことはまず調べてみる

 これはこのゲームに限ったことではないかもしれませんが、疑問が湧いたらまずは自分で調べてみましょう。

 考えることが非常に多く、やることも多いゲームなので自分で考える習慣がなければ韓国のメタを何ヶ月か遅れで追って最新のメタだと騒ぎ立てる厄介なプレイヤーになりかねません。

 他ならぬ自分が楽しく上手くなるために必要なプロセスです。

 もちろん考えてみてそれでもわからなければ周囲のベテランに聞くのもよいでしょう。公式ボードやユーザーコミュニティで質問するのもいいと思います。

 

4.対人戦を恐れない

 たまに対人戦は怖いor勝てないからAI戦ばかりやるという人がいます。

 楽しみ方は人それぞれなので否定はしませんが、上手くなりたいのであって、より楽しくプレイしたいのであればナンセンスな行為です。

 これはランクは怖いので〜ノーマルをやるということにも、同じ図式が成り立ちます。緊張感のある場で本気の勝負をしてこそ、初めて成長できるのではないでしょうか。

 

5.休憩を取る

 LoLは一試合が平均して30分、長いと1時間に達することもあるゲームです。その間常に頭を働かせていることになるので、連戦はどうしても集中力の低下を招きます。

 2,3試合ごとに数分でもよいのでリフレッシュのために席を立つなどするほうがより長く楽しめます。

 

6.ゲームを理解している人と一緒にプレイする

 これは1人で始める人にはハードルが高いかもしれませんが、実のところこれが上達への一番の近道です。

 ゲームを理解している人がいれば、状況に応じて正しいBuildを教えてもらえるでしょうし、行ってはいけない場所には行かないよう教えてくれるでしょう。

 問題に対しての正解が与えられることは、与えられないより遥かに成長スピードを高めます。信頼できる師匠が見つかれば儲け物だと思います。

 

7.戦った相手を理解する

 競技性の高いゲームである以上、平均すればプレイヤーの勝率は50%になります。つまり、大体半分は必ず負けるのです。

 負けることは珍しいことでもないですが、それを悔しいと感じてアクションを起こせるがが楽しむコツだと思います。

 例えば相手が見たことのないチャンピオンを使ってきて訳がわからないまま倒されたのであれば、wikiを読むなどしてそのチャンピオンを知ればよいのです。

 知識はこのゲームにおいてハンドスキル以上に大事なものです。ただ操作が上手いだけでは本当に上手くなることはできません。

 最初はどこから知識を学べばいいかわからないと思いますので、まずはゲームをしてみて知らないチャンピオンやアイテムがあれば調べるようにするときっかけが掴めると思います。

 

 以上になります。プレイ面でのアドバイス入れていませんが、反響があれば別の記事を書くかもしれません('ω')

第二回コーチング

www.youtube.com

 

 第二回です。今回はADCをプレイしていただきました。1v1のソロレーンと違い2v2なので組み合わせや相性は一言では語り切れない部分があります。今回は一例として自分の見解を織り交ぜて見ていきたいと思います('ω')

 

 例によってチーム全体の構成については触れません。botレーンのマッチアップから確認していきます。

 

Tristana&Bard

 徐々にAA射程が伸びていくpassiveとAS上昇により終盤の集団戦やオブジェクトラッシュに非常に強力なTristanaと仕掛けにもpeelにも強く試合を動かしやすいBardのコンビ。

 Bardはレーンでもそれほど弱くはないが、チャイムを集める必要がある以上レーンに居座ることはできない。Tristanaはレーン戦に非常に弱いため1v2になりがちな状況でいかにfarmしキルを取られず、終盤まで試合を運ぶかが重要となる

 

Miss Fortune&Leona

 条件付きであるもののスキルの性質を理解していればレーンをドミネートできる強力なQを持つMFと、3つものCCと味方のAAに追加ダメージを発生させる超攻撃的なサポートであるLeona。うっかりLeonaのEに捕まろうものならば何もできずにダウンする可能性もある非常に凶悪なコンビ。

 集団戦にも非常に強くAoEスタンにMFのultが乗ればそれだけでキャリーは集団戦は崩壊してしまうポテンシャルがある。

 

 

 キルを渡してしまえばもうレーンに勝つことはまず不可能なマッチアップといえる。Leonaigniteを持っているため、キルポテンシャルは非常に高い。TristanaにはWの長距離ブリンクがあるとはいえ、発動前に落とされてしまうこともレーン戦段階で頭に入れておく必要がある。味方jgはRammusで対面はどちらもブリンクがないので積極的にレーン周辺の視界を取り、jgを呼んでプレッシャーをかけるのがレーン戦をうまく切り抜けるコツといえる。

 

序盤~

 リーシュの後に1lvの状態で殴り合ったのは非常に良い。Bardは1lvで特に強くLeonaは1lvの段階ではそれほど強くない。さらにMFもminionウェーブがなければそれほどダメージが出ないチャンプであるため1lvの時点ですでにpotに差がついたのは大きい。恐らく出会ってしまったのでただ戦っただけだとは思うが、敵味方のlvによって有利不利が変わることは常に念頭に置いておくべき事項だ。

 Tristanaは私の体感でもファームが難しいと思うが、CSが落ちるシーンが多いのでここは練習あるのみというところ。Leonaに対してハラスと同時にEのレンジを理解しているが故の動きも垣間見えた。このあたりはスマート。

 3:45 Bardが仕掛けている。これはEを先に使っていたこともあるし、相手はSSをどちらも残しているのでWで飛ぶような場面でもない。Bardがigniteを切ったのはhealとの交換といえばよいかもしれないが、Leonaが完璧にイニシエートしてきたときに交換できる要素が消えてしまったのは少し痛いところ。

 4:50付近のピンクワード絡みの戦闘。現在のEvelynnは序盤ステルスではないためそれほど脅威ではない。しかしLeonaのエンゲージから入れば確実にチャームも決まる。いるとわかっているのであれば無理にワードを壊す必要はない。

 

 この戦闘中に一つ重要なテクニックが出ているが、LeonaのEなどの所謂フックに対してTristanaのWはカウンターができる。TristanaのWやEzrealのEはブリンクが即時発動ではなく一瞬のスペル詠唱時間があるが、キーを押した詠唱時間中にフックが命中しても移動はキャンセルされずそのCC効果は着地後に発生する。Worlds2017ではTristのピック率が高いので、このテクニックは観察してみるとよく使われていることが分かる。

 

 5:35 大きなウェーブに対してタワーから遠ざけるように誘導している。これは非常に良い動き。若干失敗しているが、Tristanaは特にタワー下でのCSが難しいので極力タワー下に敵のウェーブを持ち込みたくない。ハラスをもらっていないので1つ2つ落とすくらいは許容範囲のミスといえる。

 

 6:05からの一連の戦闘。Rammusの寄りに対してあからさまに距離を詰めすぎているため相手は警戒している。恐らくRammusがbot側にいる可能性もあると思っていたのではないか。ただそこからBardのハラスに対してLeonaがリアクションをしたことで特にjgの介入なく2v2に勝った。Wは最後まで使わず温存していたのはとても良い使い方。うっかり確実に倒せそうにないときに使ってしまう人も多い。

 

 9:20からの戦闘。1キル取った状態のため、botレーンの仕事はこの状況を維持しながらさらに相手を腐らせることにある。ただし強力なLeonaのエンゲージとMFのハラスは気を付けなければいけない。Evelynnは強力なgankerなので敵jgを常に明るくしておく必要がある。レーンから離れることの多いBardは適役だが、残念ながらあまり動いていない状況なので、味方jgが寄れる状況以外では仕掛けずハラスも安全圏からにしておきたい。

 Bardが上手くgankをいなし、逆に相手supの甘えを突けたのでさらにリードを広げた。この後のリコールでのアイテム選好も悪くないが、ダガーよりは靴を履いたほうがいいと個人的には思う。Zealを持つとさらに序盤のCSは難しくなるので一層集中する必要がある。

 

 11:40頃からの味方の動き。恐らくRammusの位置がわかっていなかったためにBardが離れたタイミングでプレッシャーをかけにきているが、Bardの仕掛けに対してRammusが良い入り方をして盤石の2キルにつながった。その後すぐにタワーを優先している点もgood。

 

 14:00 Leonaが離れているのが分かってすぐに仕掛けている。これは相手のミスとも言えるがそれをすぐに咎めているのは素晴らしい。kiteしながら敵のultも回避できている。この仕掛けにより1stタワーも取れ、味方全体に有利を渡すことができている。さらに敵が複数ダウンしているのでドラゴンも取り、これでbot周辺のオブジェクトは15分という早さですべて取りきったことになる。すぐにtopとスワップしてトップのタワーを狙うことでbotの有利をさらに広げようとする動き方も良い。

 

 16:50頃 midから敵が流れてきていることに気づき、素直に下がっている。その後体力がCho'Gathの致死圏内であることに気づかず油断してしまったのはもったいないシーンだった。ただしタワーやヘラルドなどのオブジェクトは取られていないため命拾いしたような形になった。

 

 20:00頃~ タワーを壊した後にmid付近で戦闘が起きていることに気づき、すぐに寄っている。マップをよく見ていることが分かる。しかしその後戦闘が終わった場所をウロウロしたのがどういう意図があったのか全く分からない。そのままmidタワーなど取れるシーンだったにも拘わらず立派にThrowしてしまった。その後Tristがいない状態でMFをキャッチするもリバースされて3人失う展開は、この1プレイのせいといえる。

 

 ただ相手はドラゴンやmidタワーに対して全く意識がないため何も失っていない。シルバーらしいチームゲームといえる笑 その後ドラゴンを取ったあとの戦闘ではJayceに対して仕掛けているが、ここはフラッシュを持ったまま落ちている。恐らくあのジャンプの後に切っていれば逆に相手を全員ダウンできた流れだった。

 

 25:15~ 少しヒヤヒヤするJayceへのダイブだったがEvelynnの対処も冷静でよい。味方が即座にバロンコールしており流れが傾いている。

 

 26:50からの戦闘。相手チームの見事のチェインだが。敵のダメージ源が続かない状況なのでWでリセットをしっかりかけてから反転できている。その後topへとローテートする流れも完璧。リスクを冒さずしっかりと利を取っている。ここまでくれば大体わかると思うが、jgのRammusが非常にいいコールをしているので、基本的に彼のコールに従っていれば間違いない試合になっている。

 

 29:05頃 midでデッドするが、ここでもフラッシュ使用禁止縛りをしているかの如くフラッシュを使わない。気になって動画をスクロールして全編に渡ってチェックしたところなんと1度もフラッシュを使っていなかった。とんでもない縛りプレイだ。

 

 今回の試合は集団戦になるとバックラインに入ってこれる相手がいなかったので問題なかったが、TristのWは万能ではない。フラッシュがあればもっとキルが簡単にとれたかもしれないし、死んだ場面も死ななかったかもしれない。温存したい気持ちもわかるが、使うべきときには使わなければ全く意味がない。これは今後の課題だろう。

 

 

 第二回でした。今回は試合がスムーズすぎたのであまり欠点が見つかりませんでしたが、課題はいくつも見えてくると思います。次回に期待です('ω')

第一回コーチング(テスト)

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 今回はツイッターのフォロワーの方にご協力をいただいて、動画を撮っていただきました。こちらの動画内容をもとにどういった点が良かったのか、悪かったのか解説し改善点を見つけるという企画(?)です('ω')

 

 SoloQなので今回はチーム構成などについては触れません。まずはピックされたチャンピオンVel'Kozと対面Vladmirのレーンマッチアップについて見ていきます。

 

Vel'Kozの特徴

 高いポーク性能とスキルコンボによるバーストダメージ。ウェーブクリアもそこそこ早く、敵をmidにくぎ付けすることに長けている。純mageらしく、タワーシージや自チームエンゲージからの集団戦など攻めには非常に強いが、半面逃げスキルがなくCCも即発動ではない地点指定のEのみのためキャッチやアサシン、劣勢時の集団戦には非常に弱い。序盤から取った有利を転がす必要がある分かりやすいチャンピオン。

 

Vladmirの特徴

 とにかくサステインが高く、序盤の生半可なハラスではすぐに持ち直せる。ターゲット不可スキルも併せてガンクにも対処しやすい。

 ビルドが流動的なのも特徴で、topもmidも対応できるflexさを持つ。ダメージビルドはもちろん、タンク装備を積んでも強いので状況に応じて柔軟に対応できる。

 

 マッチアップの内容としては、序盤プッシュ力が低いVladに対して長いスキルレンジで一方的にハラス&プッシュができる有利なマッチアップ。できればlvl6前に一度相手をリコールさせたい。させることができれば経験値やGold差をmid周辺の視界確保に生かしてさらに相手を腐らせることができる。

 VladのスペルはTPではなくゴーストのため、相手が最低でもアイテム1つ+靴を完成させるくらいまではかなりアグレッシブにプレイできる。押し付ければロームもできないので自分がロームすることもできるし、jgと一緒に敵jgに入ったりひたすらmidにプレッシャーを与えるのもいい。

 

 ここからは内容についてお話します。

 

序盤~

 先に述べた通りスキルレンジは圧倒的に有利なため、ハラスはできれば交換にならないようにしたいところ。試合全体を通して相手のQをもらってこちらがQWを入れる形が多いので、交換としては有利に見えるがVladは簡単に回復し、マナコストもかかっていないため有効打にはなり得ない。パッシブの関係上ハラスするときはできるだけ3度スキルを当てたいので、Qでスローをかけてから確実にWを当てる・もしくはWがヒットしたのを見てからQを当てるなど複数回ヒットするよう工夫してスキルを回す。対Vladの場合いつも以上にスキルハラスの正確性には注意したい。

 確実に当たるとき以外はスキルをむやみに撃たない。レーン戦で最もわかりやすい確実にスキルを当てられる瞬間は相手がCSを取る瞬間。その瞬間だけはどんなに上手い人でも動作が停止する。そしてCSを取っているので反撃もできない。一方的にダメージトレードができる分かりやすい機会だ。

 明確な目的があるとき以外はスキルでCSを取らない。Vladだからということに限らず、スキルでのCSは序盤では特に信頼性が低い上に、貴重なダメージトレードの機会を自ら損失していると言える。即座にプッシュしてほかの行動をしたいだとか、どうしてもスキルを使わなければCSが零れるとき以外は使う必要はない。AAで安定してCSを取ることはADC以外でも一番重要で基礎的なスキル。

 

 2:40付近で敵のレイス下にワードを刺したのは良い判断。現在の序盤のjgルート的にはtopに行くことが多いが、midに来ることも十分考えられる。ただ、相手はCho=Gathでブリンクがない。topに行こうとしてできなかったので川から流れてくるということも十分にあるのでバロン右下のブッシュなどが一番安定しているかもしれない。ただCSや経験値を損失しかねないので置いただけでgood。

 

 マップを見たりpingを撃つ時間でCSを損失しているケースも多く見られた。もちろんマップを確認したり敵の情報を伝えるのも重要でよい心がけだが、それもCSをしっかりとれていればこそ。取るCSがなくなる時間というのは必ずあるのでその時に確認するようにしたほうが良い。

 

 7:35~の戦闘。自身のQがなく、VladのQのスタックがある状態でオールインを仕掛けるのはかなりもったいない。最低でも自身のスキルがすべて使える状態で入りたい。ただ、VladのWがなければキルを取れた可能性もあるシーン。VladのWはかなりCDが長いので一度使わせてから上がるまでの間にオールインするようなセットアップが欲しい。正確な数字を知らなくてもVel'KozのEより長いことは想像がつく。今回の相手は無意味にWを出している場面も多いのでそういうセットアップも誘わずとも作れたのではないだろうか。

 ただ、相手もultを使っていないので使われていたら確実に負けていた。なし崩し的に開戦する前に本当にこの勝負勝てるのか?もう一度考えたほうが良い。

 

 1stリコールのアイテムは問題ない。私がやっていてもこれを買うと思う。ただ、ピンクワードは必ず1つは買う。これはどんなチャンプ・ロールでも絶対条件。特にプッシュが強いチャンピオンは視界を積極的に取らなければならない。敵の赤バフ裏のブッシュやドラゴンリバーのブッシュ、敵ウルフ裏のブッシュなど敵jgのルートが見えやすい場所に刺す。

 

 このリコールの間、1waveロストしている。これはプッシュの状況としてはVel'Kozがリコールし始めた時点で敵タワーに押し付けられる格好だったものの、Vladが若干ミニオンをタンクして損失なく押し出したためである。つまり先のダメージトレードがVladにとってさほど痛いものではなかったという証左になる。

 レーン復帰後のプッシュも、Vladがリコールしていることはほぼ100%間違いないので積極的にスキルを使ってプッシュして先ほどロストした1waveを返す必要がある。ここは少しもったいない。途中からスキルでプッシュをしているが零れも多い。

 

 9:20~topへのローム。タイミングは非常によかったが、如何せんスキルが当たらない。Trynへの恐怖心かかなり焦ったスキル撃ちになっている。冷静に撃てばもう少し楽にキルが取れ、かつ自身が死ぬ必要もなかっただろう。結果的にRivenが上手くフォローしてくれたが、これはVladのダブルキルになってもおかしくない状況だった。

 さらにVladも焦ったのかmidのプッシュが不十分だったためこちらのタワーまで達せずロストを少なく抑えられている。この際のリコールでダークシールを買ったのが割と謎…

 

 11:40~ここのウロウロはだいぶ無駄な行動。かなり無理なダイブをしているtopが心配になったのだろうが、仮に敵のjgが表れてもVel'Kozにできることはあまりない。素直にmidのタワー下のVladにハラスするほうが良い。

 

 Vladを落としたあと12:30~付近からtopの2v2の状況を見てすぐにフォローに走ったのは素晴らしい。TrynやCho=Gathが育つのを防ぐのはVel'Kozにとっても非常に重要だ。ただここでもスキルを焦って撃ちすぎている。Eが当たっていればRivenは落ちなくても済んだかもしれない。急がず丁寧に狙って当てるほうがきっといい結果になる

 その後明らかに倒せないにも関わらずフラッシュを切ったのはかなり不味い失敗。せっかく相手がフラッシュを切ったのに倒す算段がない状態でがむしゃらに出してしまうのはもったいない。スキルの撃ち方含め一度戦闘の前には冷静になったほうが良い。

 

中盤~

 15:10~botへのローム。非常に良い判断。jgが寄っていて、敵のjgとmidの位置も完全にわかっているので仕掛けるには絶好のタイミング。その後のシージにおいてもポークによりしっかりとゾーニングできているためgood。

 ただその後のドラゴンラッシュは明らかなオーバーステイ。コールしているわけではないが、バックピングを鳴らして寄らずに帰る素振りを見せれば味方もあきらめるだろうシーン。ここで少し時間をロスしたのはもったいなかった。

 

18:55 RIP Flash:(

 

 19:15~midタワーがロストしたあとの戦闘。タワーがある状態ならまだしも、折られたのに入るのはあまり意味がない。Cho=Gathでは溶かしきるのは難しく、Tristはキャッチするのは難しいので強引に行くべきではなかった。どちらのチャンプもVel'Kozのチャネリングをストップできるスキルがあるので集団戦では立ち位置には気を付ける必要があると分かるシーンでもあった。

 

終盤~

 24:45~バロンラッシュ。コールの判断は置いておきます。ソナに全スキルを叩き込むのは少しもったいない。優先順位としてはTristだが彼は何故かバロンに飛び込んで自殺している。次にスティールができるCho=Gath。QやEはここに撃ちたい。Vladも特段自身を狙っているわけではないので、スキルを撃ちながらKiteして無駄にダメージを貰わないようにしたいシーンだった。下手すれば落ちていて、topのタワーを折ることはできなかったかもしれない。

 

 26:50~かなりもったいない判断。すでにレイトゲームになりつつあるこの時間帯のTrynにバーストダメージタイプのVel'Kozは勝ち目がない。さらに相手は1人ではない。Eは幸いヒットしているのでスキルを撃ちながら後退してViやRivenと合流すれば逆にベイトできたかもしれない。

 

 29:20~集団戦。1つinhbitorを取っている状態で相手はほとんど有効打を打てなかった。耐えて、最高の状態から集団戦が始まり、ultも見事な決まり方。

 

 31:30頃。Rivenが非常に良いコールをしている。topとmidが押している状況下で両topはtpなし。バロンまで1分という状況でbotを押しておくことは非常に大きな意味がある。相手は迫る2レーンのスーパーミニオンの対処に加え大きなウェーブになったbotにもプレッシャーを受ける。ただしその後謎の行動で4v5に。自身の立ち位置もかなり悪かったが相手が全くJinxをフォーカスしていないため集団戦に勝利した。

 ただ、中盤のmidタワーが折れた後の攻防でも見られたが、ultを即座に止められている。特に敵が集合している状況でもなく、Trynが横合いから向かっている状況ではよい選択肢ではない。結果的にはこのultのゾーニングで敵のフォーカスが分かれたともいえるが、理想的な形ではなかった。

 

◎総評

 寄りの早さやマップの確認などマクロへの意識は非常に高く良い。十分にゴールドになれるゲームへの理解度がある。ただ単純な操作や集団戦での立ち位置、チャンプの理解度などはまだまだ改善の余地がある。

 

最初なので勝手が分からず感想を述べただけみたいになってしまいましたが、参考になれば幸いです('ω')