BANとゲーム開始時のあれこれ
前回記事のZedをBANしろというのは半分ネタですw ただ私は本当に自分にBAN権がないときを含め99%はBANしていますし、ADCでなくても試合を壊されたくなければ十分にBANの候補として挙げてよいchampionだと思います。
それと、このブログ記事は主にGold以下ぐらい向けに書いているつもりなのでPlat以上の人にとっては当たり前のことも多いと思います。
今回はどのようなBANやPickが正解なのか、所謂メタの理解について少し書き留めていきます。
10.何をBANすべきか
Pickは自身の得意不得意が多分に反映される(低レートであればあるほどその傾向は顕著でしょう。レートが上がれば個々のchampionプールも広くなるためその時のメタに合わせたPickも増えてきます)ため一概には言えませんが、Banについてはレートによってある程度傾向を分析できます。
前回紹介したBest Bans League Of Legendsなどを参照するとわかりますが、ダイヤモンドとブロンズやシルバーのBANは全くと言っていいほど違います。それはレートによってこのchampionが育った場合巻き返せないと判断する基準が異なるからです。
例としてはブロンズやシルバー程度のレートであればMaster YiはBAN率が高いと思います。実際BANを視野に入れても構わないと思います。理由としてはSnowBallすると"このレート帯では"ストップすることが非常に難しいためです。
Master Yiは強力なASMS上昇を持ち、かつTrueDMでTankであっても溶かすことができます。しかしTank装備は基本的に積まず、CCを持たず、またCCにも弱いため敵にいたとしても適切なCCチェイン(スタンやスネアなどの行動妨害を間断なく重ねること)をかければ苦なく対策が可能です。また序盤のJunglerとしての適性も低いため簡単に腐らせることができますが、低レートではこのどちらも行えないケースが多いため結果的にMaster Yiに試合を壊されることが多くなります。
逆に高レートの場合は基本的にメタにより左右されますが、恒常的にBAN率が高い代表的なChampionはJannaなどです。おそらく低レート帯でJannaがBANされることはまずないと思われますが、その理由は扱いが非常に難しいからです。
詳しい説明は省略しますが、Jannaは味方Carryを守る力に非常に長けており、いるだけで大きな影響力を持ちますが、スキルを打つタイミングなど一歩間違えれば全く活躍できません。(筆者が蛇蝎の如く嫌うZedすらカウンターすることが可能なOPです)
適切なプレイングができなければ活躍できないため低レートではほぼBANされず、またPickされることもあまりありません。逆に高レートではPick率BAN率ともに安定的に高いです。
このようにPick率BAN率はレートによって大きく差が出ます。その時のOPは全レート通してBAN率は高いですが、レート特有のBANというのも気にするとよいかもしれません。(例えば、ブロンズシルバーあたりではAmumu、Yi、Yasuo、Soraka、Ekkoなどが安定的にBANして構わないような部類だと思います)
11.何をPickすべきか
先ほども書いた通りこれに関しては低レートの場合は特に得手不得手があるのであまり詳しくは書きませんが、例えば味方のTankが少ないだとか、CCが薄いだとか、APがいないだとか、そういった点を加味して足りない部分を補うようにPickができれば勝率の上昇につながると思います。逆に敵のCCが濃いからBlink(ワープスキルのこと、EzrealのEなど)持ちを選ぶなど味方や敵の構成に応じて柔軟にPickができるようにしておくとよいです。
12.試合開始前にOPGGを見ること
みなさんはOPGG(LoL リーグ・オブ・レジェンド戦績情報、データベースサービ - OP.GG)を知っていますか?
このサイトは自身のサモナーネームを入力するだけで最近の試合の情報やRankedの勝率、Championごとのデータ、現在行われている試合の詳細データなどを参照することができます。ログインなどは必要ないのでサモナーネームがわかれば他人のデータを見ることもできます。
Pickがすべて終わり、ゲームのロードが始まったときから現在の試合情報を参照することができるようになります。敵味方のランクはもちろんPickされているChampionにおけるプレイヤーの勝率やKDAなども参照できます。
このようなサイトは他にもいくつかありますが、いずれにせよこのようにレートなどを参照することは無意味だという人もいます。しかし自分は活用できるものはすべきだと思います。
おそらくこう言う人は相手のレートがどのようであっても勝てるという自信があるのだと思いますが、ない人は使うべきでしょう。
例えば自分がGold5のMidであったとして相手がPlat5だった場合セーフティにプレイしようと試合前から心がけることができます。しかしチーム全体でレートは同じくらいになるようにマッチングされているため、ランクに関しては確かに無関係な面も多分にあります。重要なのはChampion勝率とKDAの部分です。
例えば自分がGold5のJungleで敵がSilver3のJungle Nidalee(Nidaleeを例としたのはプレイヤースキルがダイレクトに反映されやすく、低レート帯では活躍が難しいから)だったとします。しかし相手のChampion勝率は30ゲームで90%越え、KDAも平均5以上ある。そんな場合、間違いなく敵はSmurf(サブアカウントなどを使用し自分の適正より低いレートで試合に参加する行為・プレイヤー)でしょう。この場合どうしようもないことも多いですが、特に気を付けようと思うことで不用意なデスを防げることもあるでしょう。
長々と書きましたが、要は試合前に味方の誰が強くて弱いのか、敵の誰が強くて弱いのかを知っているだけでもどのように自分が動くかの一つの指標となり得るということです。使わない手はないと思います。
今回も結局試合開始後の話はできませんでしたw次回は本当に試合が始まってからのことを書きます!
(蛇足ですがBANについて一通り書いたので自分のBAN優先度を書いておきます。1.もちろんZedです。2番目はHecarimやIreliaなど育った場合ADCとSupportのみで止めることが難しいChampionを状況に応じて選択します。3番目はBlitzcrankかSorakaです。Blitzは味方がMage系Supなどで引かれた際に即キルに繋がってしまうような場合は先に消すことが多いです。Sorakaは対面すると全く面白くない上にbotからゲームメイクするのが難しくなるため消します。基本的にはADCはBANしません。Jannaは強いですが敵味方ともに上手いJannaというのは非常に珍しいため自分自身がBANすることはないです。)
Picks&Bansのあれこれ
今回はP&Bについてもう少し詳しくtipを書いていきます。前回の記事でも言いましたが事によると実際のゲーム時間よりも重要な時間になるのでここの仕組みを理解しておくことは必ずレートの向上につながると思います。
(通し番号は続きで書きます)
5.サイドの特性を理解する
LoLにはBlue SideとPurple Side(日本では青と赤)という二つのサイドがありランダムに振り分けられます。LoLのマップは地形的には完全に対称なのでサイドによって大きく勝率が変わることはありませんが、一般的には青側有利と言われています。
そして現在(パッチ6.17)では青側が非常に有利と言われており、実際にプロの試合でも青側が数値として目に見えて有利な統計になっています。
その理由として青側が1st pickを取れるからです。BANを除いて相手に干渉されることなく確実に取得できるchampionがあるのが青側の強みです。とはいえSoloQでは必ずしもこれが強みにはならないので詳しい解説はしません。
ただ、SoloQであってもOPがBAN漏れすれば確実に取得することができます。1stの人が持っていなければBANすればいいですし、先にPickが終わるためチームの構成を作るうえで青側のほうがリスクが少ないといえます。
6.自分がほしいchampionのトレードを積極的に頼む
Draft Pickでは、全員がchampionを選択した後にトレードを行うことができます。互いが互いのchampionを持っていることが条件です。
例えば自分はJhinをプレイしたいが、pick順は5番目だし相手に取られてしまうかもしれない。そういうときに1番最初にpickする人に「Jhin取れませんか?○○出せます」のように持ち掛けるのです。もちろん自分が相手がほしいchampionを持っていなければ意味がないので、championの数が少ないプレイヤーにとっては難しい選択肢とはいえるでしょうが、Rankedに全力を尽くすという意味ならばchampionはできるだけ多く所持し、またこのようなトレードなども積極的に持ち掛けるべきです。
7.championの特性を知る(カウンターという概念)
Draft PickはNormal Blindと違い、相手のPickを見てからPickすることが可能です。例えば相手がVayneを出して来たら自分は後からカウンターであるCaitlynを出すことができます。Pick順が早いほうがOPや競争率の高いchampionを獲得できる可能性は高くなりますが、遅ければ遅いほど相手を見てから選ぶことができるという利点もあります。
今例に挙げたようなVayne-Caitlynであれば、もし自分がVayneをやりたいが1st pickなのでカウンターを当てられるのが嫌だという場合は後ろのほうのpickの人にトレードを持ち掛けたり、カウンターの少ないpickをするなど柔軟な対応が必要です。
8.自分がBANになった場合・ならなかった場合
自分がBANする場合、どのchampionをBANしますか?だいたいはそのパッチで取られるとまずいOPは即座にBANされます(もし流行りのBANがわからない場合は
Best Bans League Of Legendsなどを見るといいです)。そのあたりが落ち着いたら次にBANするプレイヤーが嫌だと思うchampionが選ばれるでしょう。
ここで自分がBANする場合でも何番目なのかによって対応を変える必要があります。
まず1~3番目くらいの場合は、自分が嫌なchampionをBANして全く問題ないと思います。だいたい確実にBANしたいOPはいつも2,3体なのでそのあとの人にしてもらって自分は自分が嫌なものを消したほうが得です。
難しいのは5番目です。5番目はつまり青側の一番下のプレイヤーになります。ここでもしBANしたいOPが漏れている場合は1stのプレイヤーが取れる場合はスルーし、取れない場合はBANしなければ逆に敵に取られる可能性があります。
また6番目で漏れている場合も難しいです。相手が1stで取るから空いているのか単純にコミュニケーションミスで空いているのかわからないからです。体感的には、Rankedでは5分5分くらいじゃないかなと思います。
そして一番重要なのが自分がBANにならなかった場合で、このとき味方がBANするべきOPを知らない場合など、特に低レートではよくあることです。積極的にチャットで○○をBANしてほしいというようなことは発言しましょう。何をBANしていいかわからない人にYorickなどをBANされてしまってはそれだけで試合の勝ち筋が減ってしまう(かもしれません)でしょう。
9.必ずZedをBANする
これは完全にADC目線かつ個人的な意見ですが、Zedは確実にBANしたほうがいいです。理由はいろいろありますが、一番は対面に来ると面白くないランキング1位はこいつだと思うからです。
ADCにとってもっとも嫌な敵とはなんでしょう?答えはAssasinです。Tankは継続火力を軸とするADCにとっては手も足も出ないという相手ではありません。
その点Assasinが相手にいる場合、自分が継続的な火力を出し、ライフスティールで回復しながら戦うような戦法を一瞬で消し飛ばしてしまいます。代表的なADCの天敵たるAssasinはFizz、LeBlanc、Talon、Zedあたりでしょうか。
その中でもZedは自分がADCである場合必ずBANすべきです。
FizzやLeBlancはフラッシュを上手く使えば即死を免れることもあります(そしてAssasinは1コンボでcarryを殺せなければそれだけでその後スキルクールが上がるまではただの置物です)。そして仮にTopやjgのTankやSupportが上手くpeel(敵の攻撃から守ること)をしてくれればさほどダメージを受けずに済むことすらあります。加えてマルモティウスの胃袋やバンシーヴェール、マーキュリアル・シミターなどADCと相性のいい優秀なアンチAPキャリーアイテムは多くあります。
Talonの場合はVision wardさえ所持していれば位置を確認することができるので避けることもさほど難しくなく、また味方のpeelも容易です。さらにはBlinkが敵への対称指定のみのため片道切符になり、倒すこともそう難しくありません。しかしZedは違います。
ZedはRの射程圏内に入ってしまった場合ほぼ即死と言っていいです。Rを発動している間Zedはフォーカス不可となり、自身の隣に現れた時にQとEとAAを叩き込むだけでADCの体力は7割ほどなくなり、デスマークで死にます。そして性質の悪いことにボタンを一つ押すだけで遥か後方の安全地帯まで戻ることができます。
ターゲット不可時間や非常に瞬間的なスキルコンボによりZedが多少強引に、もっと簡単に言えばそれほど上手くなかったとしてもpeelが難しく、かつ死亡率は非常に高いです。
さらに言えばZedはADを積むchampionのためアイテムで対策することが難しく、ADCとは相性の悪いAR系のアイテムを積んでやっと生き残るというようなことになるとダメージも結局出せないので試合には勝てません。
長々と書きましたが、ZedはADCにとっては対策が非常に難しく、かつ使用者が熟練でなくとも簡単にADCをアサシンできる(例えばYasuoやRivenなどもADCを簡単に倒せるが、練習はかなり必要)ため、確実にBANすべきです。私は自分がBANをする場合例えOPが漏れそうであってもZedを消しますし、自分がBANの権利を持たない場合必ず味方に要請します。Zedを脅威だと思う人は多いのでだいたいの場合は誰かがBANしてくれるでしょう。
今回は長々と書きましたが、BANは思っているよりも奥深いものです。次回もBANについて少し触れてからいよいよゲーム内のことについて触れていきたいと思います。
試合が始まる前のあれこれ
早速ランクが上がるような豆知識をまとめていきます。今回はゲームが始まる前のことなので退屈かもしれません。でもとても重要なことなので書きます。
1.Rankedをプレイするときは全ての試合を自分がキャリーして勝つ気持ちを持つこと
タイトルの通りですが、これがRankedの全てと言ってもいいです。SoloQには味方はいません。耐えていれば味方がキャリーしてくれるとか、こけてもカバーしてくれるようなことはありません。自分が全てこなす必要があります。
実際にはそれは無理ですし自分がなにもしなくても味方がキャリーしてくれることもあります。でも自分がキャリーして勝つという強い意志を持つことは行動や思考に確実にプラスをもたらします。
2.コンディションの悪い時にプレイしないこと
当たり前といえば当たり前のことですがゲームだからと考える人は多いです。
スポーツ選手を考えてみれば、寝不足で大会に臨んだりはしませんよね。もしランクをあげたいなら身体的精神的に余裕のあるときにプレイするほうが絶対にいいです。
3.Picks&Bansでの心がけ
Picks&Bansは、LoLで最も重要な時間と言っても過言ではないです。この数分で試合が決することもあります。
OPをBanするのか取得するのか、それとも渡すのか。誰がtankするのかダメージは誰が出すのか。どのような試合展開をしたいか。VCのないSoloQでは試合中に相談するのは非常に困難です。
ただ自分がやりたいchampionを選んであとはトイレに行ったりする時間ではないことをまず念頭に置きましょう。
4.ロールの選び方
少し前後しますがInQする前のことです。現在のRankedの仕組みでは希望ロールを二つ選べますが、どのような基準で選んでいますか?基本的には得意なロールだと思います。自分もそうです。それは間違いではないです。
しかしそのロールで勝てない、レートが上がらないのであれば他のロールを試すことも重要でしょう。得意だと思っているだけかもしれません。
一般的にはADCは自分でキャリーすることは難しいです。何故なら最もスキルの問われるレーン戦において自分一人ではないからです。
topやmidでは自分のスキルが相手より高ければ勝てる単純な図式ですが、2v2のbotはそう簡単ではないです。またそもそもレーナーではないjgはさらに複雑です。なので基本的にレートを手っ取り早く上げるにはtopやmidが簡単です。
それでも私の場合topやmidでは試合をキャリーできませんし、逆にADCであればできます。
自分の適性ロールを見定めることは容易ではありませんが、定めずにFillでInQしたり、なんとなく得意なロールを選択するよりは労力をかけて探すべきです。
今回はここまでです。次回はP&Bについてさらに詳しく書きます。
まえがき
はじめまして、LoLをやってます星屑といいます。元ボーダーブレイクプレイヤーです。
日本サーバー開設に伴いボーダーブレイクプレイヤーが一部流れてきているらしいのと、初心者も増えているので自分の経験に基づいたコツとかtipなんかを備忘録的に書いていきます。
自分はSeason4のプレシーズンから始めたので大体3年弱くらいのプレイ歴になります。NA時代はほとんどRankedはプレイしていない所謂ノーマル専で身内と細々とやっていました。日本サーバーのRanked開始を契機にプレイを開始し現在はDiamond5です。
メインロールはADCです。他のロールではDiamondにはなれないと思いますw なのでこのブログの内容もADC目線のものがほとんどになります。
GoldPlatレベルなら他のロールでも多少は言えることもあると思うのでたまに書くつもりです。
しばらくは独り言のつもりで書くのでよろしくお願いします。